タリヘーレ三重奏団 plus 宮崎万里 演奏会
<ピアノ四重奏の夕べV>



会場

2年前と同様に、東京のルーテル市ヶ谷ホールで演奏を行いました。このホールは教会の礼拝堂ですが、響きがよく、市ヶ谷駅からすぐという立地のよさもあって人気が高く、土曜日、日曜日の日中をとるのは至難の業で、前日から徹夜で並ばねばならない状態のところです。たまたま8月で空いていたのが、18日(土曜日)の夜だったので、その日に決行することにしました。18時まで他の団体が演奏で使用していたため、我々の演奏会は19時開演としましたが、21時までに片付けも終えてしまわねばならないことになりました。

200席ほどのホールですが、今回は、90名ほどの方々にお越しいただきました。どうもありがとうございました。

曲目

今回で、「タリヘーレ三重奏団+宮崎万里 演奏会」は3度目となりますが、前2回はフランスものだったので、今回はドイツものをやろうということで選曲しました。ドイツロマン派のピアノ四重奏曲と言えばシューマンとブラームス。クララを巡って逸話もあるこの二人の愛の表現が対比できる曲として、ブラームスは3番を選びました。シューマンの第3楽章とブラームスの3番の第3楽章を同じ演奏会で演奏したかったのです。19時に演奏を始めて21時に片付けも終えてホールを出る必要があったので、ピアノ四重奏曲を3曲演奏するのは無理があると判断し、バロック音楽ですが、クヴァンツのトリオ・ソナタを入れることにしました。本来は、フルート、ヴァイオリン、チェンバロ、チェロで演奏する曲だったのですが、ヴァイオリン2本、しかも古楽器ではなく現代楽器での演奏で、しかもピアノでの伴奏。ということで、あまりバロックにこだわらずちょっとロマン派的に演奏しようということにしました。アンコールでは、デュボワのピアノ四重奏曲から美しい第2楽章を取り上げました。