タリヘーレ四重奏団演奏会 in 東京 U

2009年4月4日午後6時30分開演
ムジカーザにて



東京での演奏会第2弾です。代々木上原のムジカーザは、100名ほどの小さなホールですが、スタンウェイのピアノがきれいに響く、とてもシャレたホールでした。演奏曲目は以下の通りです。


ブルッフ ピアノ三重奏曲ハ短調作品5

ベートーベン ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調 作品1−1

ブラームス ピアノ四重奏曲第3番ハ短調 作品60


アンコールに、シューマンのピアノ四重奏曲第3楽章を演奏しました。


当日は、タリヘーレ四重奏団の第一バイオリニストが風邪で38度の熱があり、ブラームスの演奏の時は、液状葛根湯を飲んで、気合で臨みました。ブラームスが終わり、ほっとしたのか、アンコールにシューマンの演奏をする時に、この熱の状態が表面に現れてきたのです。なんと、演奏がはじまってから、弓を張っていないことに気がついたのです。シューマンのこの緩叙楽章は、ご存知のように、チェロのソロのあと、チェロと掛け合いになるバイオリンソロとなり、そのあとからビオラが絡んできます。我がバイオリニストは、弾き始めて弓を張っていないことに気がついたのですが、バイオリンのソロが来る前になんとかしなければと、頭をフル回転させた結果、前代見門のことですが、チェロがソロをしている間に、伴奏しているバイオリンの演奏をちょっと中断して、伴奏をビオラとピアノだけに任せ、自分は弓を張ることにしたのです。結果は、うまくいって??曲を中断することなく、無事に??アンコール曲を終えることができました。

100名のホールに70名ほどの方々に来ていただきました。本当にありがとうございました。2年後に、また東京で演奏会Vを行う予定です。またお越しいただければ幸いです。なお、「その時は体調を万全にしておきます。今回は、失礼いたしました」(第一バイオリニスト)。

    
       ブラームス ピアノ四重奏曲