第18回国民文化祭・やまがた2003
アンサンブル・フェスティバル in  響ホール

(2003年10月5日)






推薦

国民文化祭という祭典があることを、実は、知りませんでした。昨年のある日、カザルスホール・アマチュア室内楽フェスティバル事務局の内田さんから電話がかかってきて、国民文化祭のアンサンブル・フェスティバルに推薦したいがどうだろうか、という内容でした。場所は山形県余目町。そこには「響ホール」というホールがあって、スタンウェイのピアノを置いているというのです。ピアノの入った曲ならば三重奏でも四重奏でもかまわない、ということでした。さっそくピアノ四重奏曲で出演すべく、調整に入りました。

響ホール

本番前日の4日にホールでの音だしの練習がセッティングされていたので、私たちも4日の昼には余目町に到着していました。1時20分から20分間練習時間が設定されていたのですが、早めに行こうという事で、旅館に荷物を置いてすぐにホールに向かいました。ホールでは文化祭実行委員の方々がいて、「今ホールは誰もつかっていないので練習していただいて結構です」というのです。あらかじめパンフレットなどを送ってもらっていたので、響ホールについては情報を得ておくことができました。とてもすばらしいホールであることは、パンフレットからもわかりましたが、実際に音を出してみて、その素晴らしさに一同驚きました。1時間以上も好きにホールで練習が出来て大満足でした。

余目ホテル

その後、練習室で再び練習する時間をもらい、夕方には旅館に戻りました。宿泊したのは余目駅前の余目ホテル。アンサンブル・フェスティバルに出る「アンサンブル・ヴィーヴォ」の皆さんと同じ宿でした。女将さんが一人で食事を作るのですが、その素晴らしいこと。味といい、質といい、量といい、申し分ない夕食でした。夕食後は、再び響ホールへ。懇親会に出席しました。アンサンブル・ヴィーヴォの方々と親しく歓談することができました。また、町長さんとも歓談しました。この町長が響ホール建設を提案し実行したとか。多目的ホールはだめて、音楽専用ホールを作ろうと思ったということでした。ちゃんとした音楽専用ホールのない神戸の市長になってもらいたいと思いました。

フェスティバル当日

このフェスティバルは人気が高かったので、早くから整理券が終わりになったということでした。ゲストにCobaを迎えていたので、その人気だったのでしょうか?当日は、立ち見覚悟で整理券をもらえなかった人々が列をつくって会場を待っていました。出演者である我々は、他の出演者の演奏を聞くために会場に入ることは出来たのですが、満席なため、立ち見ということになりました。私たちの出番は最後から2番目。休憩前の演奏は、会場で聞くことが出来ました。アンサンブル・ヴィーヴォの演奏が際立っていました。休憩の後、控え室の方に案内されましたが、結局本番まで練習室で練習出来る仕組みになっていました。


演奏曲目は、ブラームスのピアノ四重奏曲第1番から第1楽章。今までどこでも演奏したことのない曲でした。他の出演者の曲目には、「月の砂漠」(大正琴合奏)、「天空の城ラビュタ」(金管アンサンブル、アコーディオン合奏の2グループ)、「長崎物語」(フルートアンサンブル)、「荒城の月変奏曲」(マンドリン合奏)、「うたあそび」(バンブー合奏)などが並び、ちょっと場違いな選曲だったかも知れませんが、スタンウェイのピアノをフルオープンで、響ホールの響を楽しんできました。