第19回国民文化祭・ふくおか2004

室内楽フェスティバル

(2004年11月7日)


依頼

昨年に続いて今年も国民文化祭に出演することになりました。今年の「室内楽フェスティバル」主催の方々が、昨年の山形での「アンサンブル・フェスティバル」に視察に来られていたそうで、その時に私達の演奏を見て、ピアノ四重奏という形態が珍しかったからか、今年になってから、出演しませんかというお誘いをいただきました。今年の開催場所は、福岡県の添田町。ここには「オークホール」というホールがあって、スタンウェイのピアノが置いてあるということでした。早速、東京在住のバイオリニストとビオリストとフメクリストに連絡。一組20分の演奏時間が与えられるということでしたので、フォーレのピアノ四重奏曲第一番から第一楽章と第四楽章をすることにしました。

オークホール

本番前日の6日の夕方にホールでの音だしの練習がセッティングされていたのですが、東京組みは5日の夜の飛行機でとび、神戸組みは5日の夜車で走ることを考えていたので、6日の朝から時間が空いていました。そこで実行委員の方に「朝練習できますか?」と聞くと、「出来る」とのこと。ホールの横の練習場を開放していただき、2時間ほど思いっきり練習することが出来ました。ホールにはハンブルグ製のスタンウェイが置かれていますが、練習に使ったピアノもスタンウェイで、こちらはニューヨーク製だとか。昼食を食べて他の出演者のホールでの音だしを聞いて過ごしました。自分達の音だしの時には、ピアノの蓋を開けるかどうするかを、関係者の方々に聞いていただきました。結局、皆さんの意見でピアノの蓋を全開にすることになりましたが、フォーレのピアノ四重奏曲の演奏でピアノの蓋を全開するのは初めてでした。空席時残響2秒に設定してあるというオークホールは、昨年の響ホールと同じく、いいホールでした。

フェスティバル当日

昨年は前日の夜に懇親会があったのですが、今年はナシ。したがって、出演者の誰とも親しくなることができずに、残念でした。また、当日の演奏を自分で撮影したりするのはダメということで、自分達で演奏のビデオを撮ることが出来ませんでした。これも残念でした。ただし、練習風景は撮影OK。左の写真がそれです。また、昨年に続き、実行委員会の側でビデオを撮影してくださるということでした。全部で12組の演奏がありましたが、九州以外の出演団体は、我々を含めて3組だけでした。

昨年はクラシックが少なかったのですが、今年は逆にクラシックばやりでした。私達は、地元の吹奏楽演奏に続いての2番目の出演。早めに終わったので、帰途につくまで、会場で他の方々の演奏を聴く事ができました。アンサンブル・パスピエの演奏はすばらしいものでした。特にチェロの方は、見事でした。残念だったのは、演奏を聴きにきてくださる方々が少なかったことです。昨年は入場制限をするほどで「超満員」だったのですが、今年は空席が目立っていました。同じ日に、人気の企画が他の場所であったので、入場者が少なかったということらしいです。

楽しい一日でした。