第14回カザルスホール・アマチュア室内楽フェスティバル
(2001年2月18日)


応募とコメント

8回アマチュア室内楽フェスティバル(ACF)に出演して以来、その味が忘れられず2度応募しましたが、落選。「やや内輪になっています。ホールでの表現を目指してみて下さい」「方向はとても見えてらっしゃるので、これをいかに深めていくかですね」というコメントをいただきました。

コンマスが就職しましたが、それでも大阪での勤めであったため、まだ練習も可能でした。しかしついに名古屋に転勤に。応募も諦めようかと思っていたのですが、チェリストとピアニストの息子がヴァイオリンで一人立ちが出来るようになり、今度は、親子で応募することに。応募曲は、ブルッフ作曲のピアノ三重奏曲の第3楽章とメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番の第1楽章。ちゃんとホールを借りての録音。排水の陣で望みました。結果、「ブルッフのピアノ三重奏曲」での出演決定!!いただいたコメントは以下のようなものです。

長谷川武久氏(音楽評論家) 生き生きした演奏でとても面白く聴けました。起伏もありアクセントものがさず、 何を考えて作曲家が作曲したかが、よく奏出されていました。
三上明子氏(フルーティスト) たいへん情熱的な演奏に、細かいことより手に汗握る思いで聴きました。メンデ ルスゾーンでも、目指す先が見える演奏です(現実はともかく・・・)。アマチュア室内楽のあり方の素敵な1例を聴かせていただきました。
山崎伸子氏(チェリスト) ブルッフのピアノ三重奏曲は初めて聴きました。是非、全楽章聴いてみたいで すね。ピアノ三重奏はバランスがすごく難しいので、どうしてもチェロが弱くなってしまいます。特にメンデルスゾーンの場合、ピアノの音が多いので配慮してアンサンブルしてみてください。


カザルスホール

出演前日の皆さんの演奏を聴きました。お話しすることは出来ませんでしたが、<クララ・カルテット>の皆さんのグリークの弦楽四重奏曲、とても美しく感動的でした。

控え室は、第8回の時と同じく、ヴリーズホール楽屋。この楽屋には、スタンウェイのフルコンが置いてあり、しかも個室状態。ピアノを使わない出演者は、大きな部屋で複数組が同居するため、練習は譲り合ってしなければならないのですが、ピアノを使う我々は、ラッキーにも、個室楽屋をいただいたので、自由に練習が出来ました。

下の写真は、演奏中のもの。ピアノの蓋の開け具合や演奏の位置はリハーサルの時に決まります。第8回の時は、このリハーサルで、ピアノの音量が大きすぎる(弦の音量が小さすぎる!)ため、ピアノの蓋をほとんど開けない状態にしておくことが決定。しかし、今回は、少し蓋が開きました。


第13回までのACFは、4日間に渡るフェスティバルでしたが、今回からは3日間に。司会も、それまで長く続けてこられた小沢さんから、フリーアナウンサーの朝岡さんへバトンタッチ。

懇親会

演奏終了後の懇親会。小沢さんも参加しておられたので、お話を。神戸ハイドン・トリオというのを覚えてくださっていました。また、長谷川さんや、カザルスホール館長の石川さん、そしてフルーティストの三上さんとも親しくお話をさせていただきました。皆さんとても気さくな方々で、たいへん楽しい懇親会でした。山崎さんは、ちょうどこの日、演奏会の本番が重なったため、来られませんでした。お会いできず残念でした。出演者の中では、<バリチューバ・アンサンブルYEBIS>の皆さんと歓談しました。